ボトックス注入法
ボトックス注入法について
汗が出るのは、緊張・興奮したときといった精神的な要因もあれば、気温の高い暑い所・湿気の多い所といった環境的な要因など様々です。
ただ、汗の量が気になってしまう多汗症ならばエクリン汗腺が、臭いが気になってしまうワキガ体質ならばアポクリン汗腺が亢進しているために症状がでてしまっています。
ところで、エクリン汗腺・アポクリン汗腺のどちらも自律神経の支配を受けており、この自律神経をブロックすれば、汗をだすようにという”指令”が伝わらなくなるので汗はでません。
神経からの指令の伝達は神経末端からアセチルコリンなどの伝達物質が放出され、それが筋肉や汗腺の受容体に届くことにより現れます。
ボトックスはこの受容体をブロックすることで”指令”の伝達を遮断します。
注入部位だけが遮断されるので、注入には経験と高度な手技が要求されますが、極めて安全かつ効果的な治療法で、欧米では多汗症治療の主流になっています。
注入に際しては痛みはなく、施術後の生活制限等も全くありません。
時間も１５分程度で終わります。
ボトックス注入法の効果について
施術後４８時間で９０％の発汗抑制作用が発現します。
およそ１週間で最大効果に達し、６～１０ヶ月持続します。
ボトックスによるブロック効果で、自律神経の調整機能も期待できます。
調整機能がうまく働けば、ボトックス自体の効果が失われた後も（６～１０ヵ月後）、発汗が抑制されたままになります。
（ボトックス注入法が効果的な人）
・わきの汗が気になっている人
・洋服の汗じみに悩んでいる人
・薄い洋服やノースリーブの洋服を愛用する方
・美容師・医師・看護婦。添乗員など身近で他人と接する機会の多いお仕事の方
